高齢者向け住宅・訪問看護・介護サービス

いのちつなぐ   part1

3月に入り入居されている方々が続けて体調を崩しており、どの方も肺炎の診断もしくは老衰とのことでお別れをお迎えになっています。Kさんは去年2月から入居され、話す言葉はいつも多くはないのですが、ニコニコしていて素直な方です。かかりつけのお医者様にあと1週間かもと言われ、ここ数日多くの親族の方が面会にこられて励ましていかれました。亡くなる前日、息子さんが「家にどうしても帰りたいと言っている。」と事務所にこられました。私は「今の状況じゃ無理ですよ。呼吸が止まっても、と言う覚悟であればいいけど・・・」一旦息子さんはお部屋まで行き再度「どうしても行きたいそうです。」するとうちのケアマネスタッフ2人が一緒に車に乗って出かけることに決定。急きょドライブが決まり、本人は息子さんの車の助手席にシートを倒して乗って娘さんも同乗し計5人で出かけました。それまでぐったりしていた本人も車の中ではしゃっきりしてとても喜んでいたとのこと。自宅では妻と会い手を握って無事帰ってきたとのことでした。その12時間後、家族の方4人に見守られ旅立ちました。Kさん、今までありがとう。